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「アナログ人間」vs「デジタル人間」。どこが違う?





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 昭和は遠くになっちゃった…?   05 

読書する爺ちゃん
昭和と平成を比べたとき、
もっとも大きく変わったと思われるのは、
アナログからデジタルへの変化でしょう。
昭和のアナログオヤジは、いまだに、
デジタルに違和感を感じています。




 いまさらですが、「デジタル」とは何か?――という話から。
 実は、これについては、世間には誤った解釈が広がっているように思えます。

 「デジタル」とは、「0」か「1」かの二進法で表された情報の集積で、
 複雑な情報を表したり、伝達したりする方法である。


 そう思っている人が多いだろうと思います。ショージキに申し上げると、筆者もかつてはそう思っていました。
 しかし、正確に言うと、それは、デジタル式のコンピュータが情報を処理したり演算したりするときに用いる方式のことであって、本来の意味は、そうではないようです。

 「デジタル」とは、データを表すのに、
 0、1、2、3……などの離散した整数値で表す方法。


 これが本来の「デジタル」の意味。
 対照的に使われるのが、「アナログ」という言葉で、こちらは、

 データを連続する量的な変化として表す方法のこと。

 と言っていいかと思います。
 両者のもっとも大きな違いは、「デジタル」は「中間値」を表すことができず、「アナログ」はそれを表現できる――ということでしょう。この違いを表す例として、「階段」と「スロープ」の違いを挙げることができるかと思います。
 ご存じのように、「階段」は、上った距離を「1段」「2段」……と整数値で表し、「1.1段」とか「2.6段」という表し方はできません。一方、「スロープ」は、「3分の1ぐらい上った」とか「半分ぐらい上った」という言い方はしますが、上った距離を整数化して表現することはしません。
 量的変化を表すのに使われる「デジタル」と「アナログ」という、この方式の変化は、私たちの生活をどう変えたのでしょうか?

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テーマ : シンプルライフ
ジャンル : ライフ

「電気洗濯機」は、ボクたちを幸せにしてくれたか?





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 昭和は遠くになっちゃった…?   04 

読書する爺ちゃん
昭和30年代は、「電化」の時代でした。
毎年のように、家に新しい家電製品がやって来る。
これからは、便利で楽しい時代がやって来る。
だれもがそう信じていたと思います。
しかし、ほんとうにそんな時代になったのでしょうか?




 電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビ。
 当時、「三種の神器」と呼ばれた家電製品が、恐ろしい勢いで一般家庭に入って来たのは、昭和28年から33年にかけての時期だった――ように記憶しています。
 もっとも早く発売されたのは、白黒テレビ(シャープ、1951年=昭和26年)でしたが、テレビ放送そのものが、まだ地方では開始されていなかったこともあり、全国的な普及は、いちばん最後になりました。
 1953年(昭和28年)になると、三洋が家庭用の電気洗濯機を、松下が家庭用の電気冷蔵庫を発売して、他社もそれに続きました。
 わが家にやって来たのは、洗濯機が先だったか、冷蔵庫が先だったか、ハッキリしません。しかし、どちらに驚いたかは、ハッキリ覚えています。
 電気洗濯機でした。
 なにしろ、洗濯というのは、家事労働の中でも、もっとも過酷に見えていた労働です。井戸端にしゃがみ込んだ母親が洗濯板と洗濯石鹸を使ってゴシゴシともみ洗いし、それをすすぎ洗いしては、か細い腕に渾身の力を込めて水気を絞る。それを2回、3回と繰り返すわけです。
 あまり体が丈夫とは言えない母親が、洗濯する度に、腰に手をやって「フゥ……」と息を吐き、ストレッチしている姿を見て、子ども心にも「大変だなぁ」と思ったのを覚えています。
 それを、機械がやってくれる――というのですから、驚きでした。
電気洗濯機 と言っても、初期の洗濯機には脱水機なんていうシャレたものはついていません。たいていはこんな姿をしていました(写真右⇒)。いまの人が見たら「何、コレ?」と言うのが、本体に取り付けられたハンドルでしょう。
 団塊の世代の方は、ご存じだと思いますが、これ、ローラー式の絞り器なんですね。洗った洗濯物を上下2段のローラーの間に差し込んでハンドルを回すと、洗濯物が「のしいか」みたいになって出てくる仕組みです。
 それが面白くて、「鉛筆をべっちゃんこにしてみよう」とか「餅を通したらかき餅になるだろうか?」とか「指を通したらどうなる?」などと遊んでいて、母親にこっぴどく怒られたりもしたものです。

ふくろう確かに「洗濯機」は、
私たちを「洗濯」という重労働から解放してくれたが……


 以後、洗濯機は、脱水槽の付いた二槽式へ、やがては、洗濯⇒すすぎ⇒脱水までを自動でやってくれる「全自動」へと進化し、最近は、乾燥機能まで備えた「洗濯乾燥機」までが登場していることは、みなさん、ご存じのとおりです。
 こうした進化を見ていると、支配人・長住は、「ハテ?」と感じることがあります。

 私たちは、はたして、ここまでの進化を望んだだろうか?
 これらの進化は、はたして、私たちを幸せにしてくれているだろうか?


 という疑問です。
 実を言うと、この疑問に対する私の答えは「NO」なのです。
 脱水までを自動でやってくれる洗濯機は、確かに私たちを「洗濯」という重労働から解放してくれました。しかし、乾燥までを自動で――というのはどうか?
 洗い上がった洗濯物を天日で干すという、気持ちのいい仕事を、私たちから奪ってしまっているのではないか?
 そこまでやってくれと頼んだ覚えはないゾ――と、私は思うのです。
 もっとわかりやい例が、掃除機です。

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テーマ : AV機器・家電製品
ジャンル : ライフ

「フォークダンス」は、なぜ、すたれてしまったのか?





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 昭和は遠くになっちゃった…?   03 

読書する爺ちゃん まだ、男女が手をつなぐことさえ
ためらわれていた時代、
それは、突然のように学校にやって来ました。
男女が輪になって、手をとり合って踊る「フォークダンス」。
しかし、その「フォークダンス」は、いまや人気凋落。
主流は「ヒップホップ」なんだそうです。




 「フォークダンス」と言ったとき、真っ先に頭に浮かぶのは、どんなダンスでしょう?
 「マイムマイム」という人もいるかもしれませんが、支配人・長住の場合は、断然、「オクラホマミキサー」でした。「オクラホマミキサー」というのはダンス名で、曲名としては、『藁の中の七面鳥』です。
 最近、この曲、CMで使われてヒットしましたよね。auのCM「春のトビラ。みんながみんな英雄」篇で、AIが替え歌にして歌っていました。
 こんな感じで。――You Tubeより



 私が初めてこの曲・ダンスと出会ったのは、小学校5年生のときでした。昭和32年(1957年)の話です。

ふくろう
突然、授業をつぶして始まった「オクラホマミキサー」

 それまで、こむずかしい顔で国語の授業をしていた教師が、突然、言い出したのです。
 「よし、授業終わり。みんな、机ば後ろに寄せろ」
 教室の前半分が、たちまち広場に変わります。教師は、生徒を男子と女子に分け、男子を内側に1列の円形に、女子を外側にやはり1列の円形に並ばせ、そして、教壇にポータブルの電蓄を置いて、一枚のレコードに針を落としました。まだ、78回転が使われていた時代です。
 流れ始めた「オクラホマミキサー」の曲。教師は、「おい、ミチコ!」と女子生徒のひとりを呼んで、模範の振り付けを見せ、私たちは見様見真似で、輪になって踊り始めました。
 みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか?
 このダンスの特徴は、1セツトの振り付けを踊り終えると、次々にパートナーが変わっていくパートナー・チェンジのやり方にあります。外側の列の女子が、前から順にひとりずつ下がって来て、後ろの男子とパートナーになるのです。
 そのドキドキ感をいまでも私は覚えています。自分の好きな子は、列の5人前か6人前にいる。その順番が、ひとりまたひとりと近づいてくる。そして……ついに彼女と手をつなぎ合った瞬間、未熟な私は、体がガチガチに固まってしまい、動きもぎこちなくなりました。そんな私をまるでリードするように、軽やかにステップを踏んでくれた彼女は、いまでも、心のマドンナであり続けています。
 おそらく、当時を生きた人たちには、そんな思い出のひとつやふたつは残っているのではないか――と思います。

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

「学園ソング」は、なぜ、歌われなくなったのか?

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 昭和は遠くになっちゃった…?   02 



悪魔女まずは、上の曲をどうぞ!
いまさら言うまでもありません。
舟木一夫の『高校三年生』です。
この曲がTVやラジオから
毎日のように流されていた頃、
みなさんは、高校生、中学生?
それとも小学生でしたか?
支配人は、高校2年生でした。

――You Tubeより



 こういう曲をいまさらながら聴いてみると、「ああ、あの頃の自分たちは、何てノーテンキだったんだろう」と、支配人は思います。
 この『高校3年生』がリリースされたのは、1963年(昭和38年)。舟木一夫のデビュー作で、作詞は『高原列車は行く』などで知られた丘灯至夫(おか としお)氏、作曲は、かの大御所・遠藤実氏でした。
 なんと、これが230万枚も売れる大ヒット。その年の紅白にも選ばれ、レコード大賞新人賞にも輝きました。
 まだ、「演歌」という言い方もなく、「ポップス」という呼び方もなかった時代。日本生まれの大衆音楽は、ひとくくりに「歌謡曲」または「流行歌」と呼ばれ、外国生まれの「ポピュラーソング」と区別されていました。
 そんな中に現れたのが、詰襟姿で「赤い夕陽が~」と歌う舟木一夫であり、『高校三年生』でした。
 やや遅れて登場した三田明の『美しい十代』などと並んで、これらの楽曲は「学園ソング」または「青春歌謡」と呼ばれました。

ふくろう
「健全さ」が売りだった「学園ソング」

 「学園ソング」に共通するのは、そこに出てくる「友情」「夢」「仲間」などの「健全で美しすぎる言葉」です。ほんとうは、「友情」には「裏切り」も伴うし、「夢」には「挫折」が、「仲間」には「分裂」がついて回ったりします。しかし、「学園ソング」は、そういう「負の側面」には触れずに、「友情はいつまでも変わらない」などと、ためらいもなく歌い上げるわけです。
 ひねくれた少年であった支配人・長住などは、この「健全さ」に違和感を覚えもしたのですが、それでも知らず知らず口ずさんでしまうような、覚えやすいメロディラインとリズムを、これらの曲は持っていました。
 これらの楽曲が大流行した理由のひとつは、その健全さゆえに、家庭のTVで流しやすいということがあったと思います。すでにこの時代、TVは、各家庭に普及し、翌年の「東京オリンピック」に向けて、急速に「カラー化」が進められていました。家族がそろって一家に一台のTVを見ながら団らんしているという場面には、こうした健全さが歓迎されたのかもしれません。
 校内放送や各種イベントで唯一流せる流行歌として、「学園ソング」は市民権を得ていきました。
 舟木一夫が登場したのと同じ年、約半年遅れて、今度は三田明が『美しい十代』(←左・You Tubeより)を引っ下げて登場し、「学園ソング」は、当時の若者たちの間で、ちょっとしたブームになりました。

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

「駅の音」から「質量」が消えた、平成「自動音声」の時代

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 昭和は遠くになっちゃった…?   01 

読書する爺ちゃん
私たちが青春を過ごした「昭和」という時代と
平成の「いま」を比べて、いちばん違うと感じるのは、
生活の音です。特に変わったのが「駅の音」。
「自動音声」が主流となったいまの音には、
「質量」が感じられないのです。




 「団塊の世代」と呼ばれているみなさんは、その思春期から青年期にかけての多感な時代を、昭和とともに駆け抜けたはずです。
 すべての事柄が目まぐるしく変わっていった「昭和」という時代。支配人・長住も、毎年のように変わっていく時代の変化に目を白黒させながら、おとなへの階段を上りました。
 そんな変化の中には、「残念だ」と感じる変化もありました。
 「エッ、無くなっちゃうの?」と寂しく思った変化もありました。
 もっとも「変わったなぁ~」「残念だなぁ」と思うのは、「」です。
 「音」と言っても、音楽の「音」ではありません。街で耳にする生活の「音」。これが、「今」と「昔」では、まったく違うんですね。
 ひと言で言うと、昔の音は「アナログ」、いまの音は「デジタル」。それもあるのですが、もっと「違うなぁ~」と感じるのは、その「質量」です。

 昔の音には「質量」があった。

 私は、つくづくそう思います。
 それをもっとも感じるのが、「駅の音」です。

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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