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田舎の「サ高住」で暮らす――という老後について

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 「終の棲家」を求めて   02 

水車小屋
「老後」を、ひとりでも安心して過ごせる
住居スタイルとして、いま、注目されているのが、
サービス付き高齢者向け住宅、
通称「サ高住」と呼ばれる賃貸住宅です。
しかし、その家賃、決して安くはありません。
探すなら、地方の、しかも田舎の施設がネライ目。
今回は、そんな話をまとめてみました。




 ここなら安心して暮らせる。
 高齢の域に達するにつれ、そんな住居を求め始めている人も多いかと思います。もっとも切実にそれを望むのは、単身の高齢者で、しかも「賃貸」という人たちでしょう。
 そんな中で、いま、注目を集めているのが「サ高住」。正式に言うと、

 サービス付き高齢者向け住宅

 です。
 最初に申し上げておきたいのは、「サ高住」は、「有料老人ホーム」ではない――ということです。
 あくまで、60代以上の高齢者が安心して暮らせるようにと、国が定めた制度であり、平成23年4月に改正された「高齢者の居住の安定確保に関する法律」によって、一定の基準を満たす住居に対して、都道府県が認可して登録できるようになりました。
 その基準というのは、主に、次の4点です。

〈1〉バリアフリーの構造であること。
〈2〉ケアの専門家が常駐し、入居者の安否確認ができること。
〈3〉専有部分(各個室)の面積が原則25㎡以上あること(共用の居間・食堂・台所などが十分な面積を有していれば、18㎡以上)。
〈4〉専有部分(各個室)に、水洗トイレ・洗面設備・収納・キッチン・浴室を備えていること(キッチン・収納・浴室は共用でも可)。

 これらを満たしている――と都道府県に認定されれば、「サ高住」として登録され、入居者を募集することが可能になります。

カラスサ高住」での生活は、ぶっちゃけ、どんな感じ?

 気になるのは、入居後の生活はどうなのか? そして、その費用は?――ということです。
 基本的に、支配人・長住は、こう考えます。
 人が人らしく生きていくためには、何らかのコミュニティが必要である。どんなに人づきあいが苦手であろうと、どんなに他人に干渉されたくないと思っていようが、一日、だれとも口をきかないなんていう生活に、人はそんなに耐えられるものではありません。
 「サ高住」であれば、たいていの場合、共用の居間や食堂は用意されています。少なくとも、だれにも会わずに一日すごすということは、あり得ない。もし、そんな状態になれば、ケア担当者が安否確認に訪れることになります。
 食事は、原則、自由です。自分で作って食べてもいいし、サ高住が用意する食事を食べてもいいし、外食してもいい。住宅側が提供する食事は、学食や社食のように、その都度、購入するのが原則ですが、施設によっては、月額いくらと決めて決まったメニューを提供しているケースもあるようです。その費用は――

 ●1食あたり300~500円程度
 ●一日3食分で1000~1500円程度
 ●1か月3~5万円程度


 というのが、平均のようです。

カラス田舎の家賃は、東京より3~4万は安い!

 問題は、家賃です。実はこれが、地域によってかなり違うらしいのです。
 西日本担当の大北通信員から寄せられた情報によると、

 東京と山口では、家賃+共益費だけで
 個人負担が3~4万円は違う。


 です。
 専有面積18㎡、トイレ・洗面設備付きという同一条件でいくつかの施設をピックアップして、比較してみました。

東京と山口のサ高住、家賃・共益費の比較(単位:万円)
費目東京A東京B東京C山口A山口B山口C
市区町村武蔵村山市西東京市板橋区宇部市美祢市岩国市
家賃8.57.07.54.74.25.0
共益費3.03.03.03.50.62.2
合計11.510.010.58.24.87.2


 同じ「サ高住」で「晩年」を過ごすとしたら、断然、田舎のほうがお得ということになるようです。ここでは、東京と山口で比較しましたが、過疎化が進む他の地域と比較しても、同じだろう――と、大北通信員。
 これに「食費」の地域差も考慮に入れると、その差は「4~5万円にはなるんじゃないか」と、大北通信員は、「おいでませ山口」を主張しています。
 ただし、訪ねてくる友人や縁者が近くにいるなど、その他の条件がある場合には、「安いから」という理由だけで遠隔地の施設を選んでいいのか、各自で判断する必要があるかもしれません。

カラス高齢者の3%を「サ高住」で面倒みる計画…?

 高齢者が安心して「老後」を暮らせる施設として、この「サ高住」人気は高まりつつあるように見えます。
 平成14年8月現在で、全国のサ高住は、4871件15万6650戸に上り、国土交通省と厚生労働省は、今後10年間で、さらに60万戸を整備するとしています。現在、65歳以上の高齢者人口は約3300万人ですから、そのおよそ3%を「サ高住」で面倒みよう――という計画です。
 食費も含めると、最低でも月額10~15万(地域による)という「サ高住」暮らしは、仕事をリタイアした低所得層の高齢者には、ちょっとムリかもしれませんが、厚生年金受給者であれば、何とかぎりぎり……というラインでしょうか。
 入居の条件は、基本的には、

 60歳以上であれば、だれでも入居できる

 です。60歳未満であっても、要介護認定を受けたり、要支援認定を受けていれば、入居が認められます。ただし、重度の要介護者や認知症にかかっている人は、入居を断られる場合が多いようです。
 大雑把に言うと、「サ高住」は、「自立」から「軽度の要介護認定」までの人たちを受け入れる集合住宅と言っていいかと思います。それ以上の要介護者などは、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなど、それなりの施設や専門家を備えた施設に入居する必要があります。また、入居中に障害が進行した場合には、退去を求められる場合もありますので、そこらへんは考慮に入れておく必要があろうかと思います。
 ところで、入居希望者に対して、現在の施設数は足りているのでしょうか? つまり、希望すればだれでも入居できる状態にあるのか――ということですが、前出・大北通信員は、「田舎の施設には、余裕があるはず」として、以下のような私見を送ってくれました。

山口・大北通信員発
地方の田舎は、ここ数年、要介護高齢者が減るというのが私の見解。
要介護高齢者(80歳代)の多くは、昭和10年(1935)以前、生まれ。
就職年齢時(15~18歳)は高度成長期以前で、地元に留まる人が多かった。
しかし、以後、戦争などで出生数が減ると同時に、就職による都市への転出が増加し、いま、田舎の70歳代の人口は、死亡による減少を勘案すると、その上の世代より少ない。
というわけで、ベビーブーマーが要介護年齢になるまで、田舎の高齢者施設には余裕があるのではないか、と思われる。

 一考に値する見解だと思われます。
 「田舎でのサ高住住まい」もわるくない――という話でした。

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テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

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Re: 勉強になりました。

私の生き方さま

ご訪問&コメント、ありがとうございます。
函館ですか?
東京でも、高度成長期に作られた「××タウン」などと名付けられた巨大団地が、
軒並み、ゴースト化の危機に直面しています。
「人と人の関係」が成立しなくなったら、
集合住宅や団地は活力を失います。
そうならないように何か手を――と思うのですがね。

哲雄

勉強になりました。

大変、参考になりました。私の地元函館では、10軒以上のサ高住があり、料金はほぼ山口県と同じ程度のようです。市は、「住みたい町」の上位ランク常連である強みを生かし、何とか高齢者を呼び込み、人口減少に歯止めをかけたいようです。

自分としては、30年以上暮らしてきた今の家に出来る限りは住み続けたいと思ってます。まだ一億総中流が、幻想でもなかったときにできた大規模造成団地ですが、高齢化が進み、ふと気づくとフルタイムで働いている人は、私を含めて近隣20軒ほどで、ほんの2,3名。それでも、会えば、「息子さん、いまどこなの?」とかいう会話が自然に・・・

生きる上で、顔の見えるコミュニティは、やはりあった方がいいですね。タワーマンションの記事も読ませていただき、つくづくそう思いました。

夫婦どちらかが先に逝って、残った方はまだある程度元気という状況が来れば、サ高住もいい選択だと思います。

Re: 「サ高住」とは初耳

呑兵衛あなさま

コメントありがとうございます。
そうですか、石川も安いですか。
その折には、お世話になります。

哲雄

「サ高住」とは初耳

なるほどと、合点しながら拝読しました。
貴兄が自分用を考えだしたなら、当地の石川県はマダ安いですよ
本日までのご来場者数
数あるclubのなかから当clubにご訪問いただき、ありがとうございます。

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