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「昼カラオケ」がシニアを孤立から救う~ある居酒屋の試み

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 「晩友」&「コミュニティ」   06 

みんと外観 シニアの社交場として、いま、
「昼カラオケ」が注目されています。
たいていの店が、
《1000円、ワンドリンク付きで歌い放題!》というシステム。そんな中に、
福祉とカラオケを融合させた、
ちょっとユニークな店を発見!




 千葉県船橋市、新京成線「高根木戸」駅から歩いて7分ほどの閑静な住宅街に、その店はあります。
 「昼カラオケ みんと」と大きな文字で書かれた、外壁一面を覆うような看板。これなら、どんな高齢者でも、迷うことなく店を見つけられそうです。
 店内に入って驚かされるのは、奥正面に設けられた大きなステージと、その前に開けた広いフロア。そのフロアを囲んで「コ」の字型にボックス席とスタンドが並んでいます。
 「居酒屋カラオケ」としては、やや広すぎるとも感じるスペース。しかし、同店を運営する「株式会社ふくしねっと工房」の友野剛行代表は、「それこそが重要」と、ステージと広いフロアの意義を語ります。

カラス「昼カラオケ」にはステージが欠かせない――という理由

 友野代表によれば、「昼カラオケ」を「カラオケボックス」にしたのでは、あまり意味がないのだそうです。
 最大の理由は、「2人、3人で個室に閉じこもって歌う、という形では、グループ間のコミュニケーションが生まれないから」です。

みんとステージ みんと客
広いステージで気持ちよく歌うお客さん(左)とボックスシートで歌にに耳を傾けるお客さん(右)

 取材に訪れた日は、「敬老の日」ということもあって、店内は、高齢者のグループで、ほぼ全席、埋め尽くされていました。年齢は60代から80代まで。それぞれ、2人か3人ずつのグループに分かれて座っているのですが、1曲、だれかが歌い終えると、すぐ次の曲がかかり……というふうに、ステージには、常にだれかが立ってマイクを握り、身振り手振りよろしく、自慢の歌を披露しています。
 人が歌っているのを聞きもしないで、下を向いて歌本をめくり、自分の曲を探す――などという、カラオケボックスでおなじみの光景は、「みんと」では見られません。だれかが歌っている間は、ほぼ全員がスポットライトの当たったステージに注目し、それがムーディな曲であれば、1組、2組……と席を立って、ダンスを始めます。
 歌い終わった人と次に歌う人は、ひと言、ふた言、言葉を交わし合い、どちらかが席を立って、相手のグループの席で談笑にふけるという場面も見られました。
 こうして地域の見知らぬ同士がふれあい、やがては、そこに「コミュニティ」が形成されていく。「昼カラオケ みんと」というスペースは、そんなコミュニティ作りに確かな役割を果たしているように見えました。
 しかし、友野代表によると、「ステージのある昼カラオケ」が果たす役割は、それだけではありません。ステージに上がってスポットライトを浴びる――という行為そのものが、高齢者の脳に、いい刺激を与えているのではないか、と言うのです。

カラスステージに上がることで、脳も活性化…?

 「洋風居酒屋 みんと」の経営母体である「株式会社ふくしねっと工房」は、障害者に働く場を提供するための「ワーカーズハウスぐらす」を設立したのを皮切りに、障害者や高齢者の福祉に関わる数々の事業を展開してきた福祉グループです。
 「みんと」の経営に乗り出したのにも、カラオケを通して、障害者や高齢者と地域住民のコミュニケーションを図ろう――という目的が含まれていました。その一環として、前出・友野さんが、高齢者グループホームらとコラボして企画するイベントのひとつに、「認知症カフェ」というのがあります。

みんと認知症カフェ みんと友野代表
「認知症カフェ」開催中の「みんと」店内(左)と友野代表(右)

 認知症の高齢者を集めて、「昼カラオケ」に参加してもらい、ステージに上がってもらおうというのですが、そこで、友野さんやスタッフは、不思議な感動に出会うことがあります。
 支援者たちに、メイクをしてもらい、ネイルアートを施してもらって、ステージに上がると、そのとたん、認知症に曇っていた高齢者の顔がパッと輝き、生き生きと好きな曲を歌い始めるのだそうです。
 「ステージに上がることによって、脳が活性化されるのではないでしょうか? ステージには、そういう効果もあるのではないかと、私は思っているんですよ」
 と、友野代表。代表がステージにこだわった理由のひとつがそこにあります。

カラス目指すは、地域の多世代間コミュニケーション

みんとライブ 「みんと」の営業は、昼の12時から夜の12時まで。そのうち、「昼カラオケ」として営業するのは、昼12時から夕方6時まで。客層の中心は、昼夜通して中高年ですが、友野代表は、若い人たちにも来てもらいたいと、現在、月1回ペースで「ライブ」を開催しています(写真右)。
 ライブの日には、20代~40代の客が中心となるのだそうで、ゆくゆくは、そこから地域の「多世代間交流」が生まれてくれれば――と、友野代表は語ります。
 「昼カラオケ」が「地域の交流」の場となって、シニアと若い世代を結びつける役割を果たす。
 福祉事業に取り組む会社が「カラオケ居酒屋」を営む理由が、そこにある――と感じられました。

「洋風居酒屋 みんと」
千葉県船橋市習志野台1-6-7 倉林ビル1F
☎ 047-461-8868
〈昼の部〉12:00~18:00
〈夜の部〉18:00~24:00


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