スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「死」から「往生」まで、なぜ四十九日もかかるのか?

 



バナー小

 相続&葬儀・墓地のぶっちゃけ話   10 

遺影と花
だれかが亡くなると、日本では通常、
一定期間、喪に服す期間を設けます。
仏式の場合だと、この期間を「忌中」として、
通常は、「四十九日」の法要を終えて、
「忌明け」とします。
ハテ、なぜ「四十九日」なのか?
49日間の謎を追ってみました。




 日本人の多くは、「前世」とか「来世」がある――と信じています。
 「人は、死んでも生まれ変わる」という、《輪廻転生(りんねてんしょう)》的な世界観を持っている民族、と言ってもいいかもしれません。
 仏教の教えというふうに思っている人も多いかと思いますが、実は、これは、仏教の思想ではありません。仏教の元となった「バラモン教」の教えです。
 「バラモン」の世界では、こう考えられていました。

 人は、死んでも、また新しい肉体を得てこの世に生まれ変わる。
 これを永遠に繰り返す。


 「生まれ変わる世界」を「来世」と言うのですが、この「来世」は、何も「人間世界」とは限りません。「バラモン教」では、人が生まれ変わる世界=「来世」を、6つに分けて考えていました。これを「六道(りくどう)」と言うのですが、その6つの世界とは――?

死後に待ち構える6種類の「来世」

【天 道】……「天人」が住まう世界です。
【人間道】……人間が住む世界。
【修羅道】……戦いや争いに生きる阿修羅の住まう世界。
【畜生道】……牛馬などの「畜生」が住む世界です。
【餓鬼道】……餓えと渇きに悩まされ続ける世界です。
【地獄道】……「最後の審判」でもっとも「罪が重い」と判断された者が落とされる世界。
※上記のうち、地獄道から畜生道までを「三悪趣」、修羅道から天道までを「三善趣」と呼ぶ場合もあります。

 さて、あなたはどの「ツアー」を選びますか?――なんぞと言ってる場合ではありません。
 実は、この来世スタイルは自分では選べません。選ぶのは、裁判官です。
 死者を「六道(りくどう)」のどの世界に生まれ変わらせるかは、生前の行い(カルマン=業)によって決まります。善い行いを積めば善い世界に、悪い行いを重ねれば悪い世界に生まれ変わります。現世で苦しい思いをするのは、「前世の報い」というふうに、「輪廻転生」的な世界観の中では考えられています。
 それを決める裁判官の代表が、みなさんご存じの閻魔大王(インドでは「ヤマ」と呼ばれます)です。

ふくろう
「四十九日」は「裁判」に要する時間

 死んでから閻魔大王の審判を受けるまでの期間は、「四十九日」。長いです。これを「中陰(ちゅういん)」と言います。言ってみれば「裁判を待つ未決期間」のようなものです。
 この間、死者は「今生」と「あの世=来世」の間をさ迷います。
 さ迷うので、この「未決期間」を「冥途」とも言います。ただ、さ迷うだけではありません。その間に、7日置きに全部で7回もの裁判を受けます。(下図参照

輪廻転生

 日本では、ここにさらにディテールが付け加えられました。
 死後7日目に行われる「最初の審判」が終わると、そこに「三途(さんず)の川」というものが登場します。最初の審判で「善人」と判断された人間は、橋を通って渡れますが、「悪人」と判断されると、浅瀬を歩いて渡らなければならず、「極悪人」と判断されると、濁流の中を泳いで渡らなくてなりません。
 さらに後の時代になると、この「三途の川」に「渡し舟」というものが登場してきます。その渡し舟の「渡し賃」が「六文」。棺桶に六文銭が入れられるようになったのは、死者が無事、「三途の川を渡れますように」という願いを込めての風習だったわけです。
 そうしてやっと「三途の川」を渡ると、そこは「賽(さい)の河原」と呼ばれる場所。そこには老婆が待ち受けていて、死者の衣服をはぎ取り、その重さを量ります。重いほど、生前の罪も重いと判断されます。
 こういう裁きを何度も受けて、49日目にやっと、どの世界に転生するかが決まります。
 やれやれ……です。

ふくろう
なぜ、「供養」を「追善」と言うのでしょう?

 昔は、この7回の裁判のたびに、遺族が法要を行い、死者の魂がよい世界に導かれるように、読経をしたり、飲食を慎んだりして、「善いこと」を重ねました。裁判官の心証をよくするために、遺族が「善行」を積み重ねるので、これを「追善(ついぜん)」と言いました。言ってみれば、「追いガツオ」(?)みたいなものです。
 死後7日目に行われる「最初の審判」に合わせて行う「初七日」、続いて「二七日」「三七日」……と、7日ごとに法要を営んでいたのですが、忙しい現代生活の日常の中で、そんなに度々、遺族が顔を合わせるわけにもいきません。
 現在では、葬儀を終え、火葬場から戻ってきたその日のうちに「初七日」の法要をすませてしまい、あとは、「四十九日法要」を行って、「忌明け」とすることが多いようです。
 「四十九日」の法要というのは、「中陰」=「冥途の旅」が終わって、死者の行き先が決まったことを確認する儀式――と言ってもいいかと思います。

ふくろう
「輪廻転生」の「苦しみ」から逃れるために

 それにしても、こんな生まれ変わりを何度も繰り返すなんていうのは、ちょっと大変です。できることなら、そんな繰り返しからは逃れたい。この繰り返しから逃れることを「解脱(げだつ)」と言いました。
 どうすれば「解脱」できるか?
 「バラモン教」では、「真理」を悟ることによって「解脱」できると説きました。
 釈迦は、「苦の原因である煩悩を取り除き、涅槃(ねはん)の境地に至れ」と説きました。
 日本で発展した仏教各派も、それぞれに、「解脱」に至る方法を説いています。「成仏」も、「往生」も、「解脱」して浄土に迎え入れられることを指す言葉ですが、その方法は、宗派によって違います。
 厳しい修行を経て、初めて「往生」がかなうと説く宗派もあれば、「(仏の慈悲を)信じてすがれば、往生が定まる」と説く宗派もあります。その方法については、機会を改めて解説しますが、いったん浄土に迎え入れられると、もう二度と生まれ変わることはありません。
 仏として仏国王土に迎えられ、永遠の命を生きることになるわけです。

支配人・長住哲雄の近著です!


   「相続&葬儀・墓地のぶっちゃけ話」目次ページへ    トップページに戻る 

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 葬儀と墓地のぶっちゃけ話
ジャンル : ライフ

コメントの投稿

非公開コメント

本日までのご来場者数
数あるclubのなかから当clubにご訪問いただき、ありがとうございます。

現在の閲覧者数:
Editing Staff
ピアノ

       編集スタッフ     

編集長 長住哲雄……主に実用書を手がけるエッセイスト&編集者。
通信員
・大北皓――西日本担当
・永沼千恵――北日本担当

         画像協力    

写真をお借りしました
・写真素材・足成
・フリー素材のpro.foto
イラストをお借りしました
・無料イラスト素材集【素材Good】
・無料イラスト配布マンガトップ

Thanks for Co-operating
当ブログの取材・編集にご協力をいただいた企業・団体、本ブログの考え方を理解して、支援してくださる企業・団体のみなさまです。ありがとうございます。

ビーグル

   仲間が見つかるコミュニティ   
★「ご縁カフェ・まつばR」

★「昼カラオケ 居酒屋みんと」

《PR》

お気に入りリンク集
訪問者はどちらから?
最新コメント
月別アーカイブ
お問合せ・投稿はこちらから
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。